経済学部を比較!法政大学と成蹊大学の英語入試問題の出題傾向の違いとは?

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大学名 法政大学経済学部 成蹊大学経済学部
入試科目 英語 英語
試験時間 90分 60分
配点 150/350 地・歴型150/350、数学型150/400
大問構成 1: 文法空所補充、2: 短文空所補充、3: 長文、4: 長文 1: 会話文、2: 長文、3: 長文、4: 文整序/誤文削除
特徴 設問数の多い文法。長文には独特のクセ。 基礎的な問題中心。ミスできない高得点勝負。

入試レベルとしては日東駒専の上にMARCHがある印象ですが、その間に成成明学(成蹊大学・成城大学・明治学院大学)があります。

成成明学で受験者数の多い成蹊大学と、MARCHの中では比較的受かりやすいと言われる法政大学の経済学部の英語の難易度を比較しました。

難易度の高い法政大学、難易度は低めだがケアレスミスが許されない成蹊大学

単純な難易度で言えば法政大学の方がレベルが高く、さらに独自の難しさがあります。

一方で、成蹊大学はオーソドックスな問題が出題される傾向があります。「成成明学」の中でも受験者の多い成蹊大学は、偏差値50台中盤から後半のレベルです。更に問題の形式や試験時間を考えると日東駒専と同等のレベルに近いとも言えます。

より難易度の高い法政大学の問題が解ければ成蹊大学にも受かる実力が身についているかと思われますが、そうとも言い切れません。

成蹊大学は、オーソドックな問題が出題される分、他の受験者の得点率も高くなります。必然的に合格最低点数も上がるため、ケアレスミスは禁物。

英語の出題傾向は、独自の問題への対応を試される法政大学と、ミスのない確実性が求められる成蹊大学ということになります。

「法政慣れ」と呼ばれるほど複雑な設問が多い法政大学経済学部

法政大学経済学部では、350点満点中英語の配点は150点。90分の試験時間で大問が4つ出題されます。

大問1が文法の空所補充問題、大問2が短文の空所補充問題、大問3と大問4が長文読解問題という構成です。空所補充問題はどちらも、文法・語法問題などがまとまった共通テストの第2問のような形式で基礎的なものが出題されます。

ただし、語法から判断しなければならない単語や似た表現の単語などが出てきて、設問数が多い中で複雑な単語を素早く判断していく必要があります。

長文は、MARCH全体で見た場合にそれほど難易度が高いとは言えないものの、馴染みのない文章が出題されます。また、正解の訳を見ても納得できないようなことも多く、思った以上に点数が取れないことがあります。

これが法政慣れが必要とされる理由です。

確実な基礎力を重視する成蹊大学経済学部

成蹊大学経済学部では、150点が英語の配点となります。試験時間が60分に設定されていますが、これは入試としてはかなり短い部類だと言えます。

大問は4題出題され、大問1が会話文問題、大問2と大問3が長文読解問題、大問4が文整序や語文削除問題という構成です。出題内容では、会話文や文整序などの知識を問う問題が目立ちますが、入試としては普通レベルと言えるオーソドックスな問題が出題されています。

短い試験時間とオーソドックスな問題から、難易度の高い問題への対応力を重視しているのではなく、基礎的な問題をミスなく確実に正解できるかどうが問われていると言えます。

独特な設問が多く特別対策が必要な法政大学経済学部

大問1や大問2で出題されるような基本的な文法・語法問題は入試レベルの頻出、必須レベルのものであるため『Next Stage(ネクステージ)』などの基本的な参考書で対応できるでしょう。

先述の通り、法政大学経済学部では難易度の高い単語問題が出題されますが、たとえ全ての問題で正解できなくても、分かるものは取りこぼさずに失点を最小限に抑えることが重要です。

長文も単語問題同様複雑なものが出題され、問題数も多いです。法政大学独自の問題が出題されるため、たとえ英語の実力が十分にあっても、過去問などで問題に慣れておく必要があります。

共通テスト対策で対策可能な成蹊大学経済学部

成蹊大学では長文が読めるだけの力があれば比較的解きやすい問題が出題される傾向があります。易しい問題を中心に出題され、解答を判断しやすい問題での構成が多くみられます。基礎的な問題が出題されるため、共通テストの対策を行っていれば十分に対応が可能です。

逆に言えば、受験生であれば出来て当たり前の問題が出題されるため、確実に高得点を狙っていく必要があります。つまり成蹊大学経済学部の英語の試験で求められる内容は、基礎的な問題を確実に理解して、ケアレスミス無く解き切る力を試されていると言えます。

まとめ

法政大学経済学部と成蹊大学経済学部では、問題の難易度やクセといったものが大きく違います。これは、それぞれの大学が試験でどのような力を試しているかを表しています。

法政大学経済学部のような独自の問題を出す入試問題に対して、独自の問題に対応できるような対策をする必要がある一方で、成蹊大学経済学部のようにオーソドックスで特別な対策を必要としない入試問題では、ミスが許されない高得点勝負になります。

それぞれの大学や学部によって受験生が試される力は違います。この2校の比較はその部分で良い例となるでしょう。偏差値や問題の難易度で受かりやすさを計るのは非常に危険なことです。過去問などに実際に触れることで、その入試問題でどのような力が求められているかを意識しながら対策を考えていく必要があります。

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